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映画

ナイトフラワー

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〇公開 2025年11月28日(金)
〇監督 内田英治
〇原案 内田英治
〇脚本 内田英治
〇音楽 小林洋平
 エンディングテーマ 角野隼斗「Spring Lullaby」
〇受賞
 第49回日本アカデミー賞
  優秀監督賞、優秀脚本賞
  優秀主演女優賞、優秀助演女優賞、新人俳優賞
 第50回報知映画賞 
  主演女優賞、助演女優賞
 第68回ブルーリボン賞
  助演女優賞、新人賞
〇視聴時間 124分
〇出演
永島夏樹(北川景子)
借金で東京へ逃げて来た女性
2児の母親、ドラッグの売人
芳井多摩恵(森田望智)
格闘家、デリヘル嬢
夏希のボディガード
池田海(佐久間大介)
多摩恵に想いを寄せる幼馴染み、元暴走族
デリヘル嬢のドライバー
永島小春(渡瀬結美)
ヴァイオリンが好きな夏希の娘、小学生
永島小太郎(加藤侑大)
夏希の息子、餃子好きの幼稚園児
サトウ(渋谷龍太)
麻薬密売の元締め
星埼みゆき(田中麗奈)
総合病院の院長夫人、桜の母親
星崎桜(瀧七海)
夏希からドラッグを手に入れる大学生
多田真司(光石研)
借金を抱えるジムの会長
柳一郎(池内博之)
多摩恵が所属するジムのコーチ
岩倉(渋川清彦)
麻薬密売のネタを追う元刑事の探偵
スナックのママ(内田慈)
スナック「楽園」の店主

〇作品紹介
借金取りに追われ、二人の子供を抱えて東京へ逃げてきた夏希は、
昼夜を問わず必死に働きながらも、明日食べるものにさえ困る生活を送っていた。
ある日、夜の街で偶然ドラッグの密売現場に遭遇し、
子供たちのために自らもドラッグの売人になることを決意する。
そんな夏希の前に現れたのは、孤独を抱える格闘家・多摩恵。
夜の街のルールを何も知らない夏希を見かね、「守ってやるよ」とボディーガード役を買って出る。
タッグを組み、夜の街でドラッグを売り捌いていく二人。
ところがある女子大の死をきっかけに、
二人の運命は思わぬ方向へ狂い出す―。
※「ナイトフラワー」公式サイトより

〇雑感
この愛、善か悪か
監督は「ミッドナイトスワン」(2021)で日本アカデミー賞優秀作品賞を受賞した内田英治。
「異動辞令は音楽隊!」(2022)「マッチング」(2024)等の作品もあります。
夏希を演じるのは「ラーゲリより愛を込めて」で"ニノ"の妻役だった北川景子。
本作品ではほとんど"ノーメイク"で関西弁を使うシングルマザーを演じています。
フジTVのドラマ「あなたを奪ったその日から」(2025)で食品事故で愛する娘を失った母親がオーバーラップしてしまいそうですが、もちろん内容的な関連性はありません・・・と言いたいところですが、もしかすると本作品の延長として「あなたを奪った・・・」があると考えたらけっこう怖ろしいんです。理由は秘します。
そもそも北川景子はセーラーマーズを演じた「美少女戦士セーラームーン」(TBS、2003)が女優としてのデビュー作であり、当時から圧倒的なビジュであっという間にお茶の間の話題になっていましたが覚えていますか?
偶然、今月から東映チャンネルでリバイバル放送が始まっていますから、条件が合う人はトライしてみて下さい!
個人的には「家売るオンナ」(2016~日テレ)や「リコカツ」(2021、TBS)等のドラマ、映画「ヒキタさん!ご懐妊ですよ」(2019)等も観て欲しいところです。
夏樹を助ける格闘家の多摩恵を演じた森田望智は山下美月が出ていた「火喰い鳥を、喰う」(2025)や「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」(2023、日テレ)
等の民放ドラマやNHKの朝ドラにも出ている女優です。今年放送予定となっているバカリズム作の朝ドラ「巡るスワン」では主演を務めることが決定していますね。
映画だと今週公開予定の「ほどなく、お別れです」かな?
風俗店員の池田役はSnow Manのメンバーである佐久間大介。
今回は「おそ松くん」(2022)で演じた六つ子の""十四松"とは全く違う役柄ですね。
夏樹と多摩恵の周辺には福岡出身の光石研と田中麗奈、存在感の渋川清彦等の顔ぶれも揃っています。
さて。
夏希が"エクスタシー"という名前で売っているのは合成麻薬(化学的に合成したドラッグ)のMDMAです。
正式名称はメチレンジオキシメタンフェタミン。まるで早口言葉105.png
このドラッグを常用すると次のような副作用の危険があります。
高血圧、血管壁損傷、血栓症、脳梗塞、不整脈、頻脈
開口障害、強烈な不安、高熱、脳浮腫、急性肝障害
セロトニン症候群、横紋筋融解症、低ナトリウム血症
怖ろしいですね・・・決して服用してはいけない薬物です。
このMDMAを"製造・小分け・譲渡・所持・施用・施用のため交付"等を行った場合は、「麻薬及び向精神薬取締法」により7年以下の懲役。
"営業目的での製剤・小分け・譲渡・譲受・所持・施用・施用のため交付"等を行った場合だと1年以上10年以下の懲役又は300万円以下の罰金
最近の例ではモデルの道〇ジェシカや女優の沢〇エリカがMDMA所持等で逮捕されています。
そうした危険を承知の上で夏希が裏社会と関わりドラッグ売買に手を染めていったのは、家族である娘と息子のためでした。
普通に考えたらリスクが大き過ぎる行動だけど、元夫の多額の借金を背負わされた夏希にとって生き抜く上でギリギリの選択だったわけです。
夏希と子ども2人、多摩恵、そして海が絡まって形となっていく世界は、そのドラッグが原因で予期せぬ結末へと向かい始めます。
この後の展開を書くとモロにネタばれになるのでここで止めておきましょう。
本作品のタイトルになっている"ナイトフラワー"を直訳すれば「夜開く花」or「夜しか咲かない花」ですね。
こうした花はいくつかありますが、この物語的には"月下美人"(別名:ナイトクイーン)のことと思えます。
メキシコ原産のサボテン科に属する"月下美人"の花言葉は「儚い美」「儚い恋」「「艶やかな美人」「ただ一度だけ会いたくて」などです。
まさに本作品に関連する事柄ばかりじゃないですか!
そして・・・本作品には主なテーマに関わるヒントが各所にがちりばめられている点にも注目です。
夏希が働いていた人妻スナックの名前はなぜ「楽園」なのか?
そのスナックのトイレになぜ「絵」が飾ってあるのか?
夏希が働いていたラブホテルの壁にもなぜ「絵」が飾ってあったのか?
夏希の娘が習っているのはなぜヴァイオリンなのか?
多摩恵はなぜ「格闘家」なのか?
夏希と多摩恵にとって「海」という存在はどんな意味を持つのか?
ぜひ実際の視聴を通じてこれらについても考察してもらえたらと思います。
ちなみに余談ですが、内田監督は2025年に乃木坂46を卒業した3期生の久保史緒里のソロ楽曲「夢の匂い」(40thシングル「ビリヤニ」Type-Dに収録)のMV監督も担当しています。
このMVではくぼしーが演じている"夢に向かって必死で生き抜こうとする女性"の姿が、なんだか本作品の夏希望と重なって見えてしまいました。
久保史緒里はこのMVで「輝く世界」と「影に隠れた世界」という全く別の世界に生きる女性(くぼしーの2役)を見事に対比させているのです。
それは「家族や仲間と当たり前のように幸せに暮らしたい自分」と「薬物売買に手を染める自分」の2役を演じる夏希その人を表しているのではないでしょうか。
もし可能ならこちらのMVも試してみて下さい109.png
最後に。
今のところ各種配信サービスでは本作品の配信はされていません。
北海道(帯広、函館)や東京(青海市)、京都(福知山市)等の劇場で上映されているらしいのですが、事前に確認は必要と思います。
そう遠くない時期に配信がスタートするのではとも思っていますので、楽しみに待つのもアリです。
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by django32002 | 2026-02-03 16:46 | 映画 | Comments(0)

あくまで趣味の範囲ですので、そこはよしなに!!


by Yorozu