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映画

旅と日々

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〇公開 2025年11月7日
〇監督 三宅唱
〇原作 つげ義春「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」
〇脚本 三宅唱
〇音楽 Hi'Spec
〇受賞
第78回ロカルノ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門
 金豹賞、ヤング審査賞
第30回ケララ国際映画祭 コンペティション部門グランプリ
2025年 第99回キネマ旬報ベスト・テン
 主演女優賞
〇視聴時間 89分
〇出演
(シム・ウンギョン)
韓国人の脚本家
(河合優実)
映画の出演者
夏男(髙田万作)
渚が出会う青年
魚沼(佐野史郎)
大学教授
べん造(堤真一)
山奥にある宿「べんぞうや」の主人

〇作品紹介
強い日差しが照りつける夏の海。
海岸でぼんやりと過ごしていた夏男はどこか陰のある女・渚に出会う。
何を語るでもなく、なんとなく島を散策する二人。
翌日、浜辺で顔を合わせた二人は、大風が近づくなか雨に打たれながら、波打つ海で泳ぐのだった...。
海で出会った二人の姿が、大学の講義室のスクリーンに映し出されている。
つげ義春の漫画「海辺の叙景」を原作に脚本家の李が脚本を書いた映画を、授業の一環で上映していたのだった。
上映後、李は学生から映画の感想を問われ、「私には才能がないな、と思いました」と答える。
講義を終えた廊下で、李は魚沼教授と立ち話をする。
浮かない顔の李に「気晴らしに旅行でも行くといいですよ」と飄々とした口調で声をかける教授。
ほどなく、魚沼教授が急逝したという知らせが届く。
李は弔問のため、教授の弟の家を訪ねる。
あっけない最期に戸惑う李に、弟は教授の形見のフィルムカメラを半ば押しつけるように手渡す。
長いトンネルを抜けると、そこには一面の銀世界が広がっていた。
無計画のまま降り立った町で、宿も見つけられずにさまよううち、李はひとつの古びた宿にたどり着く。
屋根には雪が積もり、今にも崩れそうなその宿を営むのは、ものぐさな主人・べん造。
暖房もなく、まともな食事も出ず、布団すら自分で敷かなければならない。
ある夜、べん造は「錦鯉のいる池を見に行くか」と李を夜の雪の原へと連れ出すのだった...。
※「旅と日々」公式サイトより

〇雑感
お前さまはべらべらとよくしゃべるね
監督は「ケイコ 目を済ませて」(2022)や「夜明けのすべて」(2024)の三宅唱。
柄本佑と染谷将太が共演した(ビートルズの名曲"And Your Bird Can Sing"がそのままタイトルになっている)「君の鳥は歌える」(2018)という作品の監督でもあります。
原作となった「海辺の叙景」(1967)と「ほんやら洞のべんさん」(1968)は"つげ義春"の短編漫画作品。
原作者のつげ義春は1970年代に"ガロ"という伝説的な漫画雑誌に作品が掲載されたことで当時の全共闘世代に熱狂的な支持を得た漫画家です。
彼の「ねじ式」という作品は浅野忠信が主演して1998年に映画化されていますし、1991年に映画化された「無能の人」は竹中直人が主演でした。
「海辺の叙景」は美少女と青年の物語で、「ほんやら洞のべんさん」の方は寂びれた宿屋の主人である"べんさん"とその宿に泊まった女性の物語。
つまり李が制作した映画が「海辺の叙景」であり、その作品に対する厳しめの感想を受けたことや指導教授の急逝等から李が行き着くことになった雪国の田舎にある宿がべん造の経営する「べんぞうや」(→ほんやら洞)ということになります。
そして・・・李は知らぬうちにべん造が発する言葉にとても大事な何かを感じとっていくことに。
この2つの出来事を結びつける脚本家の李を「新聞記者」(2019)「架空OL日記」(2020)等の映画や「七人の秘書」(2020、テレ朝)「火星の女王」(2025、NHK)等のドラマに出ているシム・ウンギョンが演じています。
河合優実は李が制作した(劇中劇の)「海辺の叙景」という映像作品の中にいる俳優なので本作品中の出番はそれほど多くありません。
まあ河合優実がガチで本気になったら台本を全て書き換える必要が生じるでしょうから無理もないかな・・・?
古びて客も来ない宿屋の主である"べん造"役の堤真一についてはもう説明は不要でしょうから割愛します。
劇中劇で河合優実の相手役を務めたのは映画「もう一度見つめる」(2025)で筒井真理子の甥っ子を演じた髙田万作。
特に大きな出来事が起こるわけでもないし、何かをひたすら突き詰めるといった展開もないので本作品の評価はかなり観た人によって異なってくる気はします。
でも、そうしたことを含めての"エンタメ"と捉えることだって全然アリと思っています。
さすがに去年の封切り作品ということで現在も上映している劇場は全国的にも限られているみたいです。
視聴希望の方は前もって最寄りの劇場で公開されているかをお確かめ願います。
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by django32002 | 2026-02-01 16:15 | 映画 | Comments(0)

あくまで趣味の範囲ですので、そこはよしなに!!


by Yorozu