
〇公開 2020年8月28日
〇原作 寺井広樹「電車を止めるな!」(PHP研究所)
〇監督 赤井宏次
〇脚本 赤井宏次、竹本勝紀、寺井広樹、吉村みやこ
〇音楽 元道俊哉
エンディング曲 知里「虹のかなたに」松本卓也「さようなら ありがとう」
挿入歌 峠恵子「銚子電鉄のうた」宮川まどか「子守歌」
〇視聴時間 84分
〇出演
蔵本勝介(コウガヨシノブ)
銚子電鉄社長
めむたん(末永百合恵)
心霊アイドル
HINA(HINA)
霊感少女
谷川亮太(松本倖大)
ニコTuber
蓑毛よだつ(道井良樹)
怪談師
広瀬じゅず(池上恵)
謎の霊媒師
音無京子(相馬絵美)
銚子電鉄社員
丑雄くん(手塚涼太)
蔵本勝介の息子
龍宮司一馬(秦野豪)
謎のサラリーマン
村井美樹(村井美樹)
MC
木村裕子(木村裕子)
鉄旅タレント
斎藤(柏木亮)
銚子電鉄社員
蔵本陽子(谷口礼子)
蔵本勝介の妻
泣石家霊照(泣石家霊照)
泣語家
みちゅみん(小嶋みつみ)
温泉バカ
地元住民(竹本勝紀※銚子電鉄社長)
日野日出志※特別出演、怪奇漫画家
片岡馨※スペシャルゲスト、プリティ長嶋
中田敦彦※友情出演
〇作品紹介
廃線寸前の鉄道会社が企画した、起死回生の「心霊電車」企画
カメラを前に社員全員で必死に心霊現象を演出するが
視聴者からの厳しい書き込みで炎上していた。
しかし、丑三つ時に本物の霊現象が起こり始める。
電車は止まることなく走り続け、終着駅まであとわずか...
参加者、そして銚子電鉄の運命は―
原作をほとんど無視した
摩訶不思議な銚電ワールド炸裂・・・!
※「電車を止めるな!~のろいの6.4km~」公式サイトより
〇雑感
絶対にあきらめない
千葉県にある「銚子電鉄」は1923年に開業した全長6.4kmのローカル鉄道です。
2019年、赤字で悩むこの会社は変電所の更新費用2億円を捻出するためクラウドファンディングによる"映画制作"を企画しました。
全国各地から500万円を超える支援を得たことで変電所の更新も無事に完了し、映画作品も上映が続けられています。
最終的な映画制作費は約2000万円になったそうですが、銚子電鉄社長の竹本氏が自らその費用不足分を捻出したみたいです。
また、2025年4月に銚子電鉄は観光誘致を目的とする"崖っぷちプロジェクト"の一環として路線名愛称を1年限定で"犬吠崖っぷちライン"に改称しました。
なにしろ2024年の売り上げ約6億円のうち8割以上が地元名物の「ぬれ煎餅」販売を主とした副業が占めているという経営状態で、国や自治体の補助金でなんとか黒字を確保する厳しい状況なのです。
さらに、プロジェクト第1弾として日本クラウンの歌手とコラボしたデビューCDまでリリースしているんです。
銚子電鉄では「ぬれ煎餅」や「まずい棒」はもちろん「鯖威張るカレー」「銚電ブラックカレー」などもオンラインショップで購入が可能となっています。
つまり・・・経営戦略的にはかなりぶっ飛んでる感じなのですが、なんとしても地元に必要な鉄道の存続をガチで目指している気合が感じられてなりません。
利益追求だけが企業体の存在意義じゃないという基本的な経営哲学すら読み取れそうです。
こうして究極の自虐路線を突き進むような"犬吠崖っぷちライン"の停車駅及び付近の観光内容は次の通りです。
※下線があるのは各駅のネーミングライツの副駅名。
※なお駅の命名権であるネーミングライツは1件で年間約150万円ほど。
銚子
いつでも どこでも 人とともに ROUTE INN HOTELS
絶対にあきらめない古着deワクチン 日本リユースシステム株式会社
レンタサイクル、レンタル電動バイク、トゥクトゥク
イルカウォッチング、シーカヤック、銚子ソフト
仲ノ町
えぇ銚子!!えぇトラックレンタル♡A-TRUCK
仲ノ町車庫見学、ヤマサ醤油見学
観音
金太郎ホーム
飯沼観音、圓福寺
本銚子
上り調子 本調子 京葉東和薬品
大正ロマン風駅舎
笠上黒生※かさがみくろはえ
ナウル共和国
列車交換駅、農作物収穫体験
西海鹿島※にしあしかじま
見えないことで 未来を拓く アシザワ・ファインテック株式会社
ハーブガーデンスポット
海鹿島
関東最東端より銚子港直送 千葉石毛魚類
Ad Blue 丸山化成
君ヶ浜
ロズウェル
君ヶ浜しおさい公園、ジオパークの森
日本で一番早い初日の出
犬吠
岩下の新生姜
犬吠埼灯台、地球の丸く見える丘展望館
新生姜ミュージアム
外川※とかわ
ありがとう
ミニ郷土館、外川漁港
「孤廻手形」という名前で売られている"銚子⇔外川"間(約20分)の1日乗車券は大人700円(小児350円)とお手頃価格なので、1日に何往復だって出来そう。
原作・脚本を担当した寺井広樹は銚子電鉄100周年応援映画「散歩屋ケンちゃん」(2023)の監督もしています。
こちらの作品には銚子電鉄に勤めている車掌の馬上レミや袖山里穂が出演していますね。
馬上レミって銚子電鉄から写真集が発売されてもいるんです、ビックリ!
銚子電鉄社長を演じたのは「散歩屋ケンちゃん」や「タイムマシンガール」(2025)に出ているコウガシノブ。※旧名は古賀司照。
2022年に中目黒の劇場で上演された「12人の怒れる男たち」等の舞台出演が多い役者のようです。
なぜか中田敦彦が友情出演しているのはフジTVのバラエティ番組「怪生伝」(2014)繋がりみたいな気もするけれど、彼が銚子電鉄の取り組みにとても賛同した結果ということだそうです。
MC役で出ているのは太川陽介の定番バラエティ番組「ローカル路線 乗り継ぎ対決」で"鬼軍曹"と呼ばれていたりテレ朝のクイズ番組「Qさま!!」の常連でもある村井美樹。
最近だと波瑠と高杉真宙を本当に結びつけてしまった「わたしのお嫁くん」(2023、フジTV)にも出ていました。
木村裕子は実際にJR東海で車内販売員だった経歴があるガチの「鉄旅タレント」(以前は鉄道アイドル)です。
本作品が初の映画出演になったのかな?
日野日出志はホラー漫画家&大阪芸術大学の教授という人物です。
片岡馨は"プリティ長嶋"の芸名で活動しているものまねタレント&千葉県議会議員です。
千葉県議会のHPにもちゃんと「プリティ長嶋」という名前で紹介されています。前回の選挙では自民と立民の次となる約2万票を獲得して3位当選しています。
この電車に乗った者は三日後に死ぬ・・・!
そこまで過激ではないホラー要素を盛り込んだ内容ですが、追及しているテーマはとても大事なものと思いました。
いわゆる少子高齢化の進行によって過疎化が進む地域社会から公共的な交通機関が消滅していく状況の深刻さはその場所に住む人にとっては緊急的な課題に間違いないからです。
複数の私鉄が様々な路線を短い間隔でバンバン通り過ぎていく都市部に住んでいるとリアルな実感は湧きにくいけれど、一度鉄道やバスが普通になった際に地域生活が受ける影響って相当大きいと予想できます。
だから"電車を止めないように頑張ろう"というタイトルだし、加えてギャグ要素としての"のろい"に違いないかと。
なんとなく上田慎一郎監督の映画「カメラを止めるな!」(2017)にヒントを受けたみたいなタイトルだけど、これって"呪い"と"のろい=遅い"のかけ言葉ですよね?全く違ったらすみません
アマプラその他の配信サービスで視聴が可能となっていますので、ぜひ1度トライしてみて下さい!

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by django32002
| 2026-01-17 12:02
| 映画
|
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