
〇公開 1988年
〇監督 シャーロット・ズヴェリン
〇製作総指揮 クリント・イーストウッド
〇音楽 セロニアス・モンク
〇視聴時間 90分
〇出演
セロニアス・モンク
ジャズ・ピアニスト、作曲家
チャーリー・ラウズ
ミュージシャン
ボブ・ジョーンズ
ロード・マネージャー
ハリー・コロンビー
マネージャー
テオ・マセロ
プロデューサー
セロニアス・モンク・Jr.
セロニアス・モンクの息子
パノニカ・ドゥ・ケーニスウォーター
ロスチャイルド家出身の男爵夫人
ネリー
モンクの妻
ジミー・クリーブランド
トローンボーン奏者
ジョン・コルトレーン
サックス奏者
レイ・コープランド
トランペット奏者
ジョニー・グリフィン
サックス奏者
トミー・フラナガン
ピアノ奏者
バリー・ハリス
ピアノ奏者
サミュエル・E・ライト
ナレーション
〇作品紹介
1967~68年に撮影されたセロニアス・モンクのドキュメンタリー映画です。
"ビ・バップ"の先駆者と呼ばれるジャズ・ピアニストのセロニアス・モンクが送った生涯の様々な様子を撮影した記録映画。
撮影したのはマイケル&クリスチャン・ブラックウッド。
独特の旋律とリズムを奏でるモンクの演奏シーンや、スタジオでの振る舞い、妻を同行し不安の中でスタートしたツアーの様子など貴重な映像が当時の関係者へのインタビューを織り交ぜながら描かれています。
〇雑感
ドイツのテレビ局が制作して放映された後、長い間保管されていた作品を元に再構成されたものが本作品なのだそうです。
2022年に公開された映画「セロニアス・モンクの世界」("MONK モンク"と"モンク・イン・ヨーロッパ")はリメイク前のドイツ版となるので、こっちの方が"ストレート・ノー・チェイサー"より古いということになります。
ん?この説明で分かるかなぁ・・・?
ちなみに2部作の「セロニアス・モンクの世界」の監督はマイケル・ブラックウッドとクリスチャン・ブラックウッドです。
タイトルになっている"ストレート・ノー・チェイサー"とは「強い酒をストレートで水(=チェイサー)なしに飲む」という意味ですが、 1951年にモンクが作曲したスタンダード曲のタイトルでもあります。
「ジニアス・オブ・モダン・ミュージックVol.2」(1952年リリース)に初めて収録されたこの楽曲の演奏メンバーは次の通り。
セロニアス・モンク(ピアノ)
サヒブ・シャハブ(アルトサックス)
ミルト・ジャクソン(ヴィブラフォン)
アル・マッキボン(ベース)
アート・ブレイキー(ドラム)
す、すごいメンツじゃないですか!?
タイトルを覚えていない方でも、たくさんのミュージシャンが演奏している曲なので次のリフを耳にしたら"聴いたことある!"と思い出すかもしれません

本作品で演奏されている曲を"Song in order of appearance"で紹介しておきます。出てきた順ということです
EVIDENCE
RHYTHM-A-NING
ON THE BEAN
'ROUND MIDNIGHT
WELL,YOU NEEDN'T
BRIGHT MISSISSIPPI
BLUE MONK
TRINKLE TINKLE
UGLY BEAUTY
ASK ME NOW
JUST A GIGOLO
CREPESCULE WITH NELLIE
I SHOULD CARE
WE SEE
OSKA.T
EPISTROPHY
DON'T BLAME ME
RUBY,MY DEAR
I MEAN YOU
LULU'S BACK IN TOWN
PANNONICA
BOO BOO'S BIRTHDAY
MISTERIOSO
MONK'S MOOD
SWEETHEART OF ALL MY DREAMS
'ROUND MIDNIGHT
ついでに、演奏シーンに出てくる組み合わせはこんな感じ。
セロニアス・モンク・カルテット
Charlie Rouse(Tenor Sax)
Larry Gales(Bass)
Ben Riley(Drums)
セロニアス・モンク・オクテット
Charlie Rouse(Tenor Sax)
Phil Woods(Alto Sax)
Johnny Griffin(Tenor Sax)
Ray Copeland(Trumpet)
Larry Gales(Bass)
Ben Riley(Drums)
そして、往年の名ピアニスト2人がモンクの曲をデュオで演奏(Duo-Piano Performance)しています。
Tommy Flanagan and Barry Harris
トミー・フラナガンとなると「サキソフォン・コロッサス」を思い出しますが、20年ほど前に71歳で亡くなったんですよね・・・早すぎます
さて。
モンクの演奏シーンを楽しめるだけでも観て欲しい作品なんですが、足をバタバタしながら縦横無尽に指と鍵盤を戦わせている彼はほとんどフットペダルを使っていないのがモロに分かります。※2~3回だけさりげに踏んでいる場面はありますが。
そして、演奏以外のシーンですぐ気がつくのは"モンクがいつもクルクル回っていること"。
これについてはいろいろ調べてみたけれど定説はよく分かりませんでした。
何らかの病気関連ではないかという説や天才的なスピリチュアル説などがありましたが、やっぱり天才のやることって本人しか分からないのではないかと。
日本との関係で言うと・・・1963年に東京サンケイホールで来日公演を行ったモンク一行はTBSスタジオでもライブ演奏を行いその時の映像が残されているそうです。
この年は「京都、名古屋、大阪、札幌」でも公演を行いました。
来日メンバーはこんな顔ぶれ。
セロニアス・モンク
チャーリー・ラウズ(テナーサックス)
ブッチ・ワレン(ベース)
フランキー・ダンロップ(ドラム)
ジミー・ラッシング(ボーカル)
※「Thelonious Monk in Tokyo」というレコード盤あり。
ジャズ界に偉大な足跡を残した1917年生まれのセロニアス・モンクは1982年に脳梗塞で亡くなりました。享年64歳。
最近はあまりジャズを聴かなくなっていたけれど、久しぶりにあの頃の熱気を味わってみようかなと思ったドキュメンタリー作品でした。
彼の演奏はYoutubeにもたくさんアップされていますし(正規版かどうかはご自身の責任と判断で!)、音源ディスクも手に入りますからぜひ1度トライしてみてはいかがでしょうか?
いわゆる"フリージャズ"風に接した時のようなわけワカメにはならないと思いますハイ

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by django32002
| 2025-12-10 16:58
| 映画
|
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